毎日使うボールペン。デスクの上だけでなく、胸のポケットに差したりバッグに入れて持ち歩いたり、あらゆるところで使うからこそ、いつの間にか服やバッグがボールペンのインクで汚れてた!ということはよく起こるのではないでしょうか。ご存じの通り、ボールペンには油性と水性があり、それぞれ汚れの落とし方は異なります。間違った落とし方をすることで、生地が傷んだり汚れが広がったり、さらに汚れが繊維に入り込んで落としにくくなることもあるので注意が必要です。今回は、油性と水性のボールペンの汚れの落とし方について、それぞれご紹介します。
油性ボールペンの汚れの落とし方
やっかいな油性ボールペンの汚れも、ボールペンの油分を分解できるものを使えば案外簡単です。消毒用アルコールがない場合は、プロピレングリコー類が含まれた除光液でも代用できます。
【用意するもの】
消毒用アルコール(エタノールや手ピカジェルなどでOK)
汚れても良いタオル2枚
ビニール
『消毒用アルコール』を使った汚れの落とし方
- 色落ちや生地の傷みが出ないかを目立たない箇所でチェック。
- ビニールの上にタオルを置き、その上に染み抜きしたい生地を裏返して置く。
- 染みの裏側からアルコールをしみこませ、タオルでポンポンと軽く叩いて下に敷いたタオルに染みを移していく。タオルの位置は少しずつズラして綺麗な面が当たるようにする。
- 40℃程度のぬるま湯で、汚れとアルコールを洗い流す。
- 3と4を繰り返す。
- 洗濯機で洗う。
●注意点
アルコールを長時間つけたままにしていると変色などの恐れがあるので注意しましょう。
水性ボールペンの汚れの落とし方
油性ボールペンの汚れに比べれば簡単に落とすことができますが、時間がたちすぎてインクが繊維にこびりついてからでは落とすのに手間がかかってしまうので、早めの対処が必要です。
●用意するもの
手洗い石鹸
『手洗い石鹸』を使った汚れの落とし方
- 色落ちや生地の傷みが出ないかを目立たない箇所でチェック。
- 汚れた部分を水で濡らす。
- 石鹸をつけてもみ洗いする。
- 汚れが浮いてきたら洗い流す。
- 3と4を繰り返す。
- 洗濯機で洗う。
●注意点
汚れが落ちにくい場合は、歯ブラシなどを使うのが効果的ですが、強くこすると生地を傷めてしまい
ます。その場合は力を入れずやさしくこすってください。ぬるま湯で洗うとさらに効果的です。
番外編1
最近よく使われている、フリクションインクのボールペン、いわゆる「消せるボールペン」はもちろんご存じですよね。フリクションインクは描いた部分をラバーでこすると消えるのですが、これは温度差を利用した仕組みです。ラバーでこすることでその部分を高温にして消しているので、もしこのフリクションインクのボールペンで服やバッグを汚してしまった場合は、その部分にあて布をして上からアイロンを当てるだけで簡単に消えますよ。60度以上の高温でオッケーです。
番外編2
バッグを汚してしまった場合、内側など繊維でできた布部分の汚れであれば、今回ご紹介した方法で落とすことができますが、本革や合皮部分にボールペンの汚れがついてしまった場合は、家庭で落とすことは難しいです。その場合は、クリーニング業者にご相談することをお勧めします。
まとめ
落とすのは諦めがちなイメージのボールペンのインク汚れですが、方法を知れば意外に簡単ですね!今回の汚れの落とし方を是非試してみてくださいね!